都市ガスについて 5
日本の2次エネルギーの供給量のうち、49・8%が産業部門24%が民生部門、23.5%が交通部門で消費されています。
産業部門におけるエネルギー消費の主力は、やはり石油製品で、46・2%を占めています。
続いて、石炭、コーク等が31・2%、電力が20・7%という順番で、都市ガスはわずかに1・4%にすぎないのです。
安い天然ガスを豊富に産出するアメリカでは、都市ガスが産業用エネルギーに占める割合は40%。
ヨーロッパ諸国でも20%を超えています。
事実と比べ、ここが大きな相違点であります。
この点、天然ガスの産出が少なく、大部分を輸入に仰がねばならない日本では、石油が非常に安かった時代にあっては、コスト的に石油に太刀打ちできなかったのも無理はありません。
しかし、石油万能も今では過去の話となってしまいました。
産業部門で都市ガス普及率を高めることが、エネルギー供給の安定化には欠かせなくなってきています。
幸いにも、近年は経済性、省エネ性、燃焼制御の容易さ、無公害性などが評価されて、産業部門でも都市ガスは大きな伸びを見せるようになりました。
それでも、全体のウェイトはまだ微々たるもの。
「石油代替エネルギーの柱」という期待に応えるためには、都市ガス事業側も、コストの引き下げ、燃焼効率の高い機器の開発、用途の拡大など、一層の努力が要求されます。